Sentence

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欲しいものほど手には入らない
結んだリボンが切れないように
地図もなしにどこへ行くんだい
きみに あなたに くびったけ
あなたも生きるのが下手くそね

気持ちが悪いと言ったじゃない
私だけがそうと知っていたのに
そうして生きていくのでしょう
明日が来ないならもう眠らない
誰からもみとめられなかったの

やさしさが散れよと言ったので
誰がいつ君を好きだと言ったよ
いざ君を連れて彼方へと行かん
いつまでもゆりかごで寝ている
あなたのことは責めていないよ

このために生まれてきたのだと
サイケデリックスーパーガール
そんなにできた人間じゃないよ

15


それはまあつまり、そういうこと
好きな人に好きな人がいたんです
まるで土砂降りのように揺れる森
ボートから広がる羽のような波紋
そうして君は僕を殺すのでしょう

あなたとまた会えることを願った
知らなければそれで済んだものを
私はナイチンゲールにはなれない
誰かがやらねばならなかったのだ
死にたくなったらいつでも言って

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「どうして人を殺してはならないの」
幽霊の前では主役もモブも関係ない
それでもその先へいってしまうのね
そうして嗤っているのでありまして
そうやって密やかに眠るんでしょう

どうしたって満たされることは無い
それでもあなたが生きろと言うので
未来永劫僕らはずっと馬鹿でいよう
私の何がいけなかったのでしょうね
人の将に死なんとするその言や善し

17↑


感情から何から捨てちゃったみたいに
愛されていなければぼくは死んでいた
わからないまま終わりにしたくないの
ひとりじゃだめでも、ふたり一緒なら
なんかよくわかんないけどすごいもの

だって欲しかったんだからしょうがない
ほうらわたしなんかよりもずっとすてきよ
どれほど抗おうと、結局は無意味なのです
一縷の曇りなく澄みたる愛で君の影を追うよ
だって、知ったらまた好きになっちゃうもんね。

でもそこに何があったかなんて思い出せないのよ
どうしたって見てくれないのならそんな目はいらない
何も知らず何も覚えずきみは無垢の罪を背負うのです
雨の音が騒がしくて、きっと今夜は眠れそうにないね。
吸って吐いてまた吸って、そうしてずっと止めていなさい

だったら夢の中に沈んで溺れていくほうがずっと素敵だわ
気まずい思いをするのであれば最初から切るべきであった?
どろどろに溶かしてほしいの、なんにも見えなくなるくらい
時々、わたしたちはどうも呼吸の仕方を忘れてしまうようである。